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【アメリカ留学】森井コーチにインタビュー!【上達の近道は〇〇】

フェローズには個性豊かなコーチがたくさんいます。フェローズに興味がある方、既に通っているけれど担当コーチ以外はよく知らないな…という方向けにこんなコーチもいるんですよ~と知っていただけるよう様々なコーチにインタビューをしてご紹介していきたいと思います!

 

第1弾の林コーチに続きまして、第2弾は森井 秀樹コーチです。
アメリカ留学のお話、上達するためのポイントを具体的に教えてくださいました!最後には普段テニスコートでは見れない姿も…内容盛りだくさんです!是非ご覧ください。

 

お名前とご年齢からお願いします。
森井 秀樹(もりい ひでき)です。55歳です。

 

血液型は?
AB型です。

 

生まれた場所はどちらですか?
東京の虎ノ門病院。お袋の実家が新橋だからそのそばの虎ノ門で産まれたっていうことに一応なってる。笑

拾われてきたかもしれないし。笑

 

では育った場所もそのあたりで?
いや、ずっと千葉!3歳で千葉に来たのかな。

 

小さい時はどんな子供でしたか?
ずっと生意気な、でも物心ついた時にはもうテニスしていたから、幼稚園…小学校1年の時から。

 

兄弟はいますか?
弟が2人います。

 

弟さんは2人ともテニスをやっていた?
やってました。一人は今、日体大テニス部の男女の総監督って形でやってる。

 

アメリカに留学されていたそうですがどちらに行かれたんですか?
今、錦織選手とかがいる所の前身。(のアカデミー)名前が今のIMGっていうのに変わる前のできたばっかりの頃。できて3年目くらいのところに行ったのかな。

 

IMGアカデミーとはフロリダ州にある世界的に有名な寄宿学校。テニスの他に野球・バスケットボール・ゴルフ・サッカーなどの選手をトレーニングしている。
テニスアカデミーの代表的な出身者にはアンドレ・アガシ、ピート・サンプラス、マルチナ・ヒンギス、マリア・シャラポアなど。

 

森井コーチも世界で通用するようなプロになるために行ったと!
そう。若気の至りで。笑

 

その学校は当時どうやって見つけたんですか?
その3年前に冬の一週間、そのキャンプに20人くらいで行くツアーみたいなのがあって。そこで初めて知って父親が手紙を書いてくれて。

 

アメリカに行くツアーに参加できるっていうと当時は日本でどのくらいの戦績だったんですか?
大体全国のレベルでベスト4くらい。全中はダメだったな。3年連続でベスト8だった。その頃はテニス人口がそもそも少ないから1回・2回勝ったらベスト8とか。関東から誰でも全国に行けるっていうそういうレベルだったんでね。だから全国に行きましたっていってもその頃のレベルはちょっと微妙。笑

 

森井コーチは控えめにお話していますが、千葉県ジュニアの初代チャンピオンだったりと、その世代や少し下の世代では森井秀樹を知らない人はいない!そのくらいのトッププレーヤーだったそうです!

 

アメリカではどのように過ごしていたんですか?
午前中、学校に行って、お昼ご飯食べに帰って午後からずっと練習って感じだったんで。練習の時間的には5時間とか6時間ぐらい。

 

日本人学校へ?
いや、普通の一般の地元の高校に行って。一般のテニスじゃない人達もいるし、テニスキャンプから行ってる人もいて、その人達の中にはメキシコとか英語が喋れない人達がいるから英語が喋れるようになるクラスっていうところに入って。その他に普通に数学とか普通の授業も受けてって感じで。

 

テニスはどうでしたか?
当時そこには2人凄い選手がいたの。ジミー・アリアスっていう選手とアーロン・クリックステインっていう選手がいて、ジミー・アリアスっていう選手は世界でトップ4になった人で俺の学年より1つ上で近くて、若いのに凄い活躍していて。クリックステイン選手は2つ下だったのかな?そういうトップの選手を間近で見たり、一緒に練習したりして世界のボールを知れたのが良かったな。あと名前を忘れちゃったんだけど、その時世界最速のサーブを打つっていう身長2mの選手がいて、そういう人のサーブの速さとか飛んでくる角度っていうのは初めての経験だったね。そういうのを見れたっていうのが良い経験だった。

 

ジミー・アリアス選手は色々なところにツアーに行っちゃうから学校の授業が追いつかなくて、宿題が出ると俺が持っていって教えてあげる係みたいになってた。一応3桁の足し算の勝負では一度も負けたことがない。笑
そういう選手と打ってるから外人アレルギーは無い。昔は日本人って外人アレルギーっていうのがあって、すぐ負けちゃうみたいな。ちなみにそのアーロン・クリックステイン選手どのくらい凄いかっていうと、アメリカ代表でデビスカップ出てきたのね。日本人と対戦したときにその日本人選手は生まれて初めてそんなトップスピンがかかってるボールを打ち返してたから、試合中にテニスエルボーになっちゃったっていう。笑

 

そのくらい当時の日本人はそんなスピンがかかったボールを見たことがないっていうのが普通だったから。俺はそれを見れていたっていうのはすごくプラスだったね。俺が出てても負けるけど少なくともテニスエルボーにはならなかったなっていう感じ。

 

アメリカ留学中出会った人の中で印象的な人はいましたか?
カナダから来た選手が来た初日に俺と練習マッチをすることになって、1ゲームか2ゲームやったら「もう無理だわ」って言い出して「どうした?」って言ったら「外でテニスするの生まれて初めてだ」って。カナダの寒い地方でテニスしてたみたいで、インドアのテニスしかしないんだって。しかも暑いから「こんな暑いところでやるのは無理、クレイジー!」って言ってた。国に帰りはしなかったけど、ずっと弱ってた。笑

 

朝練はありましたか?
朝練はしていいんだけど、相手を見つけるのが大変だから俺はあんまりしなかったかな。
でも試合の前とかだとやる人はいるね。アメリカの中でも時差があって、俺が行ったのは東海岸でカルフォルニアとか西海岸に試合に行くってなると2時間くらい違うのね。そこで行って9時から試合しますってなると2時間分自分が早く起きた感覚を作っておかないと、寝てますみたいな体になっちゃうから。そういう風に西の方に試合しに行くってなるとその人達は早く起きて2時間分の時差を埋めるようなことはやってたよ。

 

日本に帰ってきてからはどうでしたか?
ある日本リーグチームのスクールで午前中レッスンをして、午後練習して各地の試合に行くっていう感じだった。それを27.28歳くらいまでそこでやってたかな。

 

その当時の最高成績は?
JOPのランキングが98位、全日本の予選の決勝までいったのが最高。
昔は全国でランキング持ってる人って100人しかいなくて、そこに最後入れたのがやっとかな。

 

同年代のご友人・教え子はどんな方がいらっしゃいますか?
2つ下の松岡修造さんは小学校の時から一緒にやってて、あとよく解説してる慶應大学監督の酒井利彰監督は教え子。同期はフェデレーションの監督とかコーチやってる人達ばっかり。

 

フェデレーション:現在の正式名称はビリー・ジーン・キング・カップ。1963年から開催している女子テニスの国別対抗戦男子のデビスカップに相当。最初の名称は「連盟」の名前を取って「フェデレーション・カップ」といいましたが、現在は伝説的女子テニスプレーヤーのビリー・ジーン・キングを称えて現名称に変更しています。

 

ものすごい豪華な方々…!森井コーチが参考にしているプレーヤーはいますか?
今一番ハマっているのがフランスのリシャール・ガスケ選手で、片手だしフォアのグリップが薄いっていう持ち方の特徴があって。それが自分に近い人を探してたから。同じプロでも色々持ち方とか体の使い方が変わるから、ガスケ選手とかフェデラー選手っていうところを参考にできればなっていうのはいつも思ってる。

 

なるほど。日々テニスの技術が新しくなっていきますが、どうやって取り入れていますか?
とりあえずプロの試合を見て、こういう風に変わっているなと思ったら、変わっているのは何故かな、どういう風に変えればそうなるかっていうのを自分で考えたりしてるかな。プロがやっていることがこうだから、あれは何か理由があるんだろうなって見て勉強してる。

 

YouTubeとか見ますか?
よく見るね。試合とか練習の動画を見るかな。あとスローモーションの映像とか。一番いいのは練習の映像を見るのがいいと思う。試合だと動きとかが速いけど、練習だと同じことを反復してるからこういう風にしてるんだな〜っていうのがよく分かるから。

 

映像を見て勉強する際にこういうところに注目して観るといいよというポイントはありますか?
もしスローモーションで見ることができるなら持ち方。グリップの持ち方をどのくらい厚く持ってるかとか。フォアハンドストロークもバックハンドストロークも肘の位置をずっと注意しながら見ているとその人のスイングの特徴とか自分とプロとの違いがすごくよく分かる。例えばフォアハンドだったら肘を上げた後に締めてるのか、締めないで打っているのとか、バックハンドだったら(右打ちの場合、フォロースルーが)右肘を曲げてるのか曲げないのかとか肘の動きが上半身の動きに関係してくるから、体を捻る動きは大体見て焼き付けられるから、細かく見るんだったらグリップのところと肘をどういう風に使っているかを見るといいかな。できれば自分の映像を誰かに撮ってもらって、自分のフォームと理想の選手の肘の使い方を見るといいかな。

 

もう一つ言うと、フォームっていうのはフォアハンドで言うと色々フォロースルーの種類で巻き込み型とか流し型とか弾き型とか、野球でも同じだけど流し打ちばっかりする人とかただ引っ張る人とか強く当てないで軽くバッティングする人とか個性で変わってくるんだけど、それが自分の振り方に合っているかどうか、同じかどうかで見て、全く違う例えば自分が(目標にして)見ている人がフォアハンド打っているのに実は逆クロスに流すのが上手い選手のフォアハンドを見ても参考にならないし。だからまず自分のスイングのタイプを知るっていうことが大事。もし分からなければコーチに聞いてもらえれば「この選手はあなたとは違う打ち方です」とか「あ〜似てますね!」と教えてくれると思う。
憧れは憧れでこの人好きとかこのプレーが好きとかあっても、自分の振りと合うかどうか。それは教えられるので聞いてもらえればいいと思います。

 

上達への近道は自分がどういうタイプかまず知るところからですね!
自分はどんな感じで振っているか、どういう方向に打つのが得意だとか、そういうのは知っておかないと。自分の体に合わないことをやってもっていうのと、故障が一番怖いから。
そこもコーチを活用するところかな。だから「ジョコビッチさん」って呼んで欲しければ呼ばせていただきますし。そうやってイメージを作った方がよりその選手に近くなるからね。自分で思い込んで「自分は○○に似てる!」「〇〇に近いプレーをしてる!」って思い込むのもひとつの上達の近道、いい方法だと思う。

 

なるほど!まずは自分のタイプを知り、比較して違いを理解し、その上で目標とするイメージを自分に落とし込んで練習することが大事なんですね。話は変わりますが、森井コーチの趣味はなんですか?
趣味はサッカーのジェフ市原を応援してるのと車と昔から競馬が好きで応援してる。

 

ジェフの好きな選手は?
昔は巻誠一郎選手と阿部翔平選手。昔は選手が好きだったんけどみんな結局移籍しちゃうからあんまり選手に思い入れしすぎないようにして、今はチーム全体を応援してる。

 

応援スタイルがとても本格的なんですが、いつから応援されているんですか?
もうJリーグができた時から。地元にできたからいいなと思って。

 

行ける時には現地に応援に行くんですか?
いや〜もう全然応援には行けてなくて、応援に行った試合全部負けてて、シュートすら一回も入ってないっていう…笑 だから中々行けない。その写真の格好した日も負けちゃって。笑

 

そうなんですね。笑 車は何に乗ってるんですか?
ビートっていう軽自動車のオープンカー乗ってて、大事なところ以外は自分でいじったりしてる。

 

応援している馬は?
20歳くらいの頃一緒に練習していた先輩によく飲みに連れてってもらってたんだけど、その時競馬の話を聞いて応援するようになって。競馬って血統っていうのがあって血統を調べると面白くて、それを調べるうちにある馬に辿り着いたんだよね。その馬を今応援していて、その馬1点で応援してその馬1点を買ってるから俺は儲けたことがない。笑

 

愛犬家の森井コーチ。左の写真は30歳の頃。

 

フェローズのいいなと思うところは?
やっぱりスタッフ。すごい仲良いし、スタッフが俺は一番気に入ってる。コーチルームで喋っているあの雰囲気もすごく良いしね。

 

森井コーチのレッスンの特徴は?
ボールの数をたくさん打てるところかな。

 

森井コーチのやりがいを感じる時はどんな時ですか?
やっぱりお客様が「あ〜!」っていってくれた時かな。「あ〜!上手くいきました」とか「あ〜!そういうことだったんですか!」っていう風に新しく気がついていただいたり、上手くいかなかったことが上手くいくようになった時の「あ〜なるほど!」って言われるのがけっこう嬉しいですね。そういう時は良かったなと思うしやりがいを感じる。

 

今後の野望は?
先輩が何人かいるから、その先輩(林コーチ・高橋コーチ)が辞める歳まではやる。

 

超えるじゃなくて?笑
あの先輩達はあと何年もやるでしょ。引退したっていう年齢まではやりたい。それが野望。

 

最後にお客様にメッセージをお願いします。
どんどんコーチに話しかけてもらって、悩みとかこうしたいとかいうことを相談してもらえればできる限りのことは答えられますから是非遠慮なくつまえて聞いてください!

 

 

アメリカ留学、実業団チームで練習など素晴らしい経歴を持っている森井コーチ。こちらには書き切れないほどの多くのことを語っていただいたので、気になる方は森井コーチへ直接聞いてみてくださいね!マル秘エピソードが聞けるかもしれません!

 

また森井コーチのラケットがとても可愛かったのでご紹介いたします。ジェフのカラーである黄色を使っています。

 

ラケット:HEADのエクストリーム
ガット:ソリンコのハイパーG 52ポンド

 

森井コーチの紹介ページはこちら→https://www.fellowsnet.com/staffs/
森井コーチのレッスンスケジュールはこちら→https://www.fellowsnet.com/tennis-u/tennis-u-timetable/

 

前回のブログ【鉄人】フェローズ最年長、林コーチにインタビューはこちら

https://www.fellowsnet.com/blogs/%e3%80%90%e9%89%84%e4%ba%ba%e3%80%91%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%82%ba%e6%9c%80%e5%b9%b4%e9%95%b7%e3%80%81%e6%9e%97%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%81%e3%81%ab%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93/

 

早いもので本年も残すところあとわずかとなりました。来年も皆様に楽しんでいただけるようたくさん更新していきたいと思っております。それでは次回のブログもお楽しみに!

 

Writer: 嶋崎

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